DAY
Day 1
TIME
16:40 – 17:00
AREA
Forest Stage
TYPE
Talk + AMA
LANGUAGE
English
AI とヘルスケア:人間の行動をどうデザインするか
AI は、リスク予測や個別化治療、習慣形成のサポートなど、ヘルスケアに大きな変化をもたらしています。しかし、技術が進んでも多くのヘルスケアツールは「人が行動を続ける」ことに課題を抱えています。薬を飲む、運動を続ける、治療計画を守る – これらは重要でありながら、最も続けにくい行動です。
実際、健康アプリの大半は数か月以内にユーザーの 70〜90% が離脱します。課題は情報不足ではなく、意図を継続的な行動に変えることにあります。そこで鍵となるのが、小さく無理なく続けられる行動から習慣を育てる「行動デザイン」です。適切なタイミングでのフィードバックや、意味のあるゲーミフィケーションも効果を発揮します。
本セッションでは、AI と行動科学を組み合わせて、ユーザーの思考や生活リズムに合わせて変化するヘルスケア体験を設計する方法をご紹介します。オンボーディングや進捗管理、ナッジの設計など、習慣形成を支える実践的なアプローチを具体例とともにお伝えします。

Maria Borysova
Amazon, SmartMum | Product Designer, Founder
Mary は Amazon のプロダクトデザイナーであり、ヘルステック領域の起業家でもある。業界経験は12年、そのうち7年間はヘルステックデザインに集中して取り組んできた。医療イノベーションやデザインに関する記事を執筆しており、累計10万回以上読まれている。これまでに CVS Pharmacy(米国最大級のヘルスケア企業)向けの AIアプリを含め、15件以上のヘルステックプロダクトの立ち上げをリード・支援してきた。